カラテカ矢部太郎『大家さんと僕』ってどんな本 手塚治虫文化賞 短編賞は
2019/08/01
手塚治虫賞短編賞を取ったとの事で話題になっていますね。矢部太郎さんのもっている素朴な感じが絵にも表れていますね。どんな内容なのでしょうか。
『大家さんと僕』ほのぼの、ほっこり、ほんわかな4コマ漫画
矢部太郎さんが2世帯住宅の2階部分(2階は賃貸)に引っ越した事がきっかけで繰り広げられる87歳大家さんとの日常生活がほのぼのしたタッチで描かれています。お上品で余裕のある大屋さんと気持ちの優しい矢部さん、ベストな相性だったのでしょうね。大家さんと旅行までしてしまいますから。
漫画の冒頭でこのアパートへ引っ越しをした経緯が描かれています。詳しくはこちらのサイトで動画でも紹介されています。
(→ http://www.shinchosha.co.jp/ooyasantoboku/)
このサイトにはオードリー春日さんと能町みね子さんの対談しているのですがそれぞれ大屋さんとの交流話や思い、大家さんは掃除が好きなど大屋さんあるある話も面白いです。ちなみに春日さんはテレビでもおなじみ「むつみ荘」の住人ですよね。春日さんが引っ越すまでむつみ荘は立替ないっていう話もテレビでよくされていますよね。能町さんは『お家賃ですけど』(東京書籍、2010年 のち文春文庫、2015年)で築40年を超えた下宿風アパート「加寿子荘」での暮らしを綴っています。
「小説新潮」2016年4月号~2017年6月号に月刊掲載されていたもの
2017年10月31日より新潮社にて発売中 1,080円(税込) 26万部突破
4月25日(水)発売の「週刊新潮」 5月3・10日ゴールデンウイーク特大号より第二期週刊連載が始まる。
追記)2018年8月 大家さんが亡くなってしまったそうです。大家さんがいたからこそこの漫画が生まれこれを読んだ沢山の人に暖かい気持ちを分けてもらったんだと思うとなんとも言えない気持ちになりあます。大家さんのご冥福お祈りいたします。
プロフィール
矢部 太郎(やべ たろう)
生年月日:1977年6月30日
出身地:東京都東村山市
出身校:東京都立保谷高等学校 東京学芸大学教育学部国際教育学部欧米研究専攻除籍。
所属事務所:吉本興業
お笑いコンビ・カラテカのボケ担当
父は絵本作家のやべみつのり
2007年気象予報士の資格取得
手塚治虫文化賞とは
1997年に創設された朝日新聞社が主催の優れた漫画に授与する各賞
目的:「マンガ文化の健全な発展」
選考委員の審査内容が公開される
第18回(2014年)マンガ大賞:羽海野チカ 『3月のライオン』 読者賞:小山宙哉 『宇宙兄弟』
第19回(2015年)短編賞:吉田戦車 特別賞:みつはしちかこ『小さな恋のものがたり』
第21回(2017年)マンガ大賞:くらもちふさこ『花に染む』
第22回(2018年)
- マンガ大賞:野田サトル『ゴールデンカムイ』
- 新生賞:板垣巴留『BEASTARS』
- 短編賞:矢部太郎『大家さんと僕』
- 特別賞:ちばてつや『ひねもすのたり日記』
少しピックアップしてみてただけでも興味深く楽しいのですね。惜しくも賞は取れなかった候補作品をみてもどれも素晴らしものばかり『ちはやふる』『孤高のグルメ』『うつヌケ』もあります。矢部太郎さんの短編賞、素晴らしいですね。
手塚治虫文化賞サイト → http://www.asahi.com/shimbun/award/tezuka/
ゴロウ・デラックスでアパートのお部屋にカメラが潜入しています。
番外編本を発売
「大家さんと僕」と僕 2019年6月26日発売 1,080円(税込)
ここでしか読めない、待望のカラー描き下ろし漫画も収録の 『大家さんと僕』をもっと好きになる盛りだくさんの番外編本です。
ちばてつや、里中満智子、秋本治、ヤマザキマリ、板垣巴留、糸井重里、平愛梨、三浦しをん、村田沙耶香、燃え殻、矢作兼ら
豪華執筆陣のイラストやメッセージも収録。
その後・・・
大家さんがお亡くなりになってしまって連載を一時お休みされていたこともありましたが、完結編として『大家さんと僕 これから』が7月25日に発売されています。価格は1188円(税込)
内容は『週刊新潮』2018年5月3・10日号から2019年3月28日号まで、途中に休載を挟んで続いた34回の連載と、30ページ超の描き下ろしが加えられたものになります。
父親は絵本作家
<プロフィール>
やべみつのり
生年月日:1942年
出身地:岡山県倉敷市
1977年より、造形教室「ハラッパ」を16年間主宰
現在は、各地で、造形あそびや、紙しばいづくりのワークショップをひらいている。
作品
- 『あかいろくんとびだす』(童心社)
- 『色セロハンあそび ぼくはうみ わたしはひかり』(童心社)
- なんだかぼくにはわかったぞ (かこさとし著 童心社 1988年9月)
- 紙芝居:『これはジャックのたてたいえ』(ハラッパ)、『ひろしとひまわり』(童心社)
1996年、第34回五山賞奨励賞受賞
お父様が絵本作家さんだったとは知りませんでした。絵の才能を受け継いでいるのですね。
矢部太郎さんといえば『進め!電波少年』
日曜夜と言えば電波少年、電波少年を見終わるとダウンタウンのガキの使いが始まるというサイクルでした。MCのいるスタジオセットはCG(当時は珍しかったのではないかな?)プロデューサ―が予告なく芸人の前に現れ無謀な指令を下し芸人は戸惑いながらも遂行していきます温暖化を止める企画や猿岩石のヒッチハイクの旅、面白かったですよね。
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