イージスアショア、って何?サード(THAAD)との違いは。

      2018/08/10

イージス艦はよく聞きますが、イージスショアってなんだ。

弾道ミサイル防衛には3段階の迎撃形態があります。

上昇中のブーストフェイズを狙うタイプ、慣性飛行に入った後のミッドコースフェイズを狙うタイプ、そして落下時のターミナルフェイズを狙うタイプです。

現在の日本が所有している装備では、イージス護衛艦がミッドコースの迎撃を、ペトリオットPAC-3がターミナルを狙います。

イージスアショアシステムは護衛艦同様、この迎撃を陸上から行うタイプになります。

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イージスアショアとは

イージス艦はその名の通り、海に浮かんだイージス・システムです。それなので、艦載イージスBMDを「イージス・アフロート(Aegis Afloat)」と呼んだりすることもあります。
このイージス・システムを陸上で使おうという計画が、現在着々と進められています。陸に揚がったイージスBMDのことを「イージス・アショア(Aegis Ashore)」といいます。

イージス・システムは、海上で実験を重ねた信頼性の高いシステムということもあり、SPY-1レーダーやC4Iシステム、Mk 41ミサイル垂直発射システム(VLS)、ディスプレイ、電源・水冷装置などアーレイ・バーク級イージス艦の設備がそのまま陸上でも使用可能です。

※BMD ミサイル防衛システム(BMD=Ballistic Missile Defense)

サード(THAAD)の概要

THAADシステムは正式名称「終末高高度ミサイル防衛システム」といわれる。ターミナルフェイズでも従来のPAC-3より高高度での迎撃を可能にしたシステムです。
高高度で迎撃出来るということは、落下速度がまだ低い段階での迎撃が可能なので命中精度が向上して、1個のシステムでの対応範囲もPAC-3に比べて広く設定できるのが有利な点です。
(高高度まで上昇される為にミサイル本体は大型化しますし、より高性能のレーダーが必要になるのでシステム全体がとても大きなものになります)
また仮に迎撃弾を直撃させても破片などが、そのまま落下する可能性がありますが、高高度で撃ち落せれば、その被害も軽減することを想定しています。

THAADシステムは、トレーラーなどによりシステム自体を移動しての運用が可能で、必要に応じて射点をカモフラージュ出来ます。
加えて、違うシステムを3種類用意することで、より柔軟な対応が出来ます。

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イージスショアの配備

ニュージャージー州・ムーアズタウンのロッキード・マーチン社敷地内でテストを実施、その後にモジュール化されたコンポーネントをカウアイ島に送り
、試験施設として運用しています。今後、ルーマニアとポーランドに配備予定。
イージスアショア

 

 

PAC3の詳細

PAC-3は、広域防空ミサイルシステムの、ペトリオットを使ったターミナルフェイズ迎撃ミサイルです。
比較的狭い範囲(半径20km程度)しかカバーできず、射高もそれほど高くないので首都や基地『だけ』守る為のものになります。
システムの流用なので、対航空機用にも使える汎用性があります。

 

 

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